免震とは、建物の足元(土台)から上を地面(基礎)から切り離し、その間に免震装置を組み込んで、地震の激しい揺れが建物に伝わらないようにする構造です。
そのため、建物が受ける地震力は従来の耐震構造に比べて大幅に低減され、建物の安全性が向上するとともに、建物内の人々や家具、設備機能も安全に保つことができます。
普通は、地震と共に建物が揺れ、建物内の家具の転倒などによる被害は防げません。
これに対して免震構造は、地面と建物を免震装置で切り離すことにより地面の揺れを直接建物に伝えないため、家屋の倒壊だけでなく、家具の転倒など、建物内の被害を防ぐより安全性を高めたシステムです。
阪神淡路大震災では、死者6432人の8割は、木造家屋倒壊による圧死者でした。
静岡県でも心配されている東海地震(M8)は、阪神大震災を大きく上回るもので、約10倍のエネルギー規模の巨大地震と言われています。これらの地震が予測されている地域の被害を軽減しようと考えられたのが免震住宅です。
阪神大震災の時、最強の加速度が観測された神戸海洋気象台観測波の免震実大実験結果によると、IAU型免震システムは、地震入力加速度を約 1/10に低減します。一方、耐震建物の2階床面は、加速度が1.5倍~2倍近く増幅されます。
つまり、免震建物は耐震建物に対して約 1/14に加速度を低減することになるのです。
神尾工務店では、免震システムを導入することによって、家屋倒壊の心配がないだけで無く、建物内部の家具転倒等による被害を最小限に抑え、安心して暮らす住まい造りに協力をさせて頂きたいと考えております。
現在の大半の住宅で採用されている耐震工法は、地震に対しては「建築物が倒壊せず、住人が避難できること」を前提に建物の強度で、揺れに耐える構造です。